トピックス

2009.10.08大地アシスタントコーチが語る09シーズン、「痛感したのは我慢の大切さ。一丸になって貪欲で逞しいチームに生まれ変わろう」

坊っちゃんスタジアムで戦況を見つめる大地AC(トップ写真も)
 
常に守備位置をチェックし、試合中何度も指示を出す
 
初のACの難しさと手応えを語る大地(10月5日、ひめぎんグラウンドにて)

 パイレーツは今季、チーム活性化を目的にアシスタントコーチを新たに設けた。キャンプからレギュラーシーズンにかけて、この新たな試みを担ったのが田口大地だ。こんかいは、大地アシスタントコーチ(=AC)が見た今季のチーム事情、手応えや反省点などについて聞いた。

――ACの立場で今季の感想を聞きたい。

「1年間やってみて、(ACは)正直言って難しかったですね。教えることや伝えることの難しさを感じました。自分自身まだまだ人間として足りない部分が多いなとすごく感じたし、選手が1年間そんな自分と一緒にやってくれたのも嬉しかった。非常に勉強になったシーズンでした」

――前期3位、後期5位というチーム成績をどう見ているか。

「これまでパイレーツは後半に強かった。チームが出来上がって来て、後期さあ勝負だというのがチームカラーとしてあったが・・・。今季に関しては不祥事があり、それをバネにしてチームが引き締まったんですが、前期が終わった時点でぽっかりと穴が開いた感じになってしまったように思う。気の緩みが試合に出てしまって負けが込んで、何とかしないとという焦りも加わり、いいプレーができなかったですね。精神的に弱かったのじゃないかと思う。もろかったと思いますね。1点を取って、それを確実に守るというのが自分達の野球であり、元々投手陣もいいですし、そういう野球を目指していたが、最後までそれができなかった」

――もろいと・・・。

「そうですね。精神的に強い選手もいますが、若い選手が多く、全体的にはもろかったですね。ウ~ン・・・芯が弱いというか・・・」

――なぜ逞しさが出て来なかったのだろうか。

「やはりどんな目標を持ってここに来ているのか、それを主張できないのは一番ダメだと思うし、それを表現できないと何しにここに来ているかということになる。しっかりと自分の目標が伝わるように努力すれば、チームもまとまって来るんですが。だが、それが見えて来なかった。だからもろかったし、精神的な逞しさが感じられなかったんだと思います」

――去年のチームにはそれがあったのか。

「そうですね。優勝という目標は勿論ありましたが、その前にまず先に自分の目標や夢が明確にあり、いいプレーをやり、スカウトにも見てもらって、その先に優勝してチャンピオンシップに出てという道がありました。それは誰かが作り上げることじゃなくて、選手全員がそういう意識のもとでやっていたと思います。去年はそれが当たり前のことだった。残念ながら今年はそういうムードが弱かったですね」

――そういう意識、姿勢の大切さはシーズン中に何度も話をしているのではないか。

「勿論やりました、やったが・・・自覚や努力、貪欲な姿勢が足りなかったんだと思う。もっと野球に対して貪欲に、どうすれば打てるのか、どうすれば守れるのか、どうやれば勝てるのだろうかという貪欲さが自分には余り見えて来なかったですね」

――そんなチームにもどかしさを感じなかったか。

「勿論感じましたよ。自分は(選手時代にNPBを目指し)努力をして来たつもりです。残念ながら実現できませんでしたがね。選手達にはそんな自分よりもっと努力して欲しいし、それが当たり前だと思っているので、そういう目で練習を見ている時に、どう見ても(選手時代の)自分より努力していない選手が多過ぎました。自分からすれば甘いなと感じましたね」

――それはいつ頃感じたのか。

「前期の初めですね。また、梶(梶原有司選手)はキャプテンとして頑張っていたが、それをサポートする人間がどれだけいるかで、そのチームは変わると思うんですよ。自分も2年前にキャプテンをやらせて貰いましたが、その時は周りに梶原がいたり、松坂がいたり、伊東がいたんですよ。そして、あの人がやってくれるというような気持ちでなく、グラウンドに立つからには責任を持ってやらないといけないわけで、それを自覚してプレーして欲しかったというのも本音ですね」

――ACとして守備を担当した。だが、守備破たんから落とした試合も少なからずあった。忸怩(じくじ)たる思いを強くしていたのではないか。

「ウーン・・・これは自分の指導不足があると思いますし、結果が全てですからね。自分が言ったり指導したことをどういう風に理解して、どういう風にやろうとしているのかをACとして見るわけですが、それを見た時にやっている選手は上手くなっているし、そうじゃない選手は伸びていないんですよ、当たり前のことですが。ただ、確かにエラー数は増えましたが、1年間のトータルで見た時には試合試合で上手くなっている選手も何人もいるので、相応の手応えを感じているのも事実ですね」

――今季ACとして得たものは何だろうか。

「得たものですか・・・ウーン・・・得たというよりも大事だと痛感したのは我慢ですかね・・・。やはり言うだけじゃ分かってくれないし、選手自らが気づいたり、考えたりとか、その過程でACが言ったことを理解できればそれは選手のものになるわけです。それをシーズン中色々考えながらやってみたんですが、中々難しくて、どうしてもすぐに言っちゃうこともあり、我慢しきれない部分もあったので、我慢することも大事なんだとつくづく思いましたね」

――今季の経験を下地にチームのあり方を聞きたい。

「選手は当然、県民のみなさんにいいプレーだなあと思われるようなプレーをしないといけないのが第一ですが、球団とチーム、選手が一丸となり、同じ考えで、同じ方向に向けてやって行くことが一番大事だと思います。全員が同じ方向に向かって進んでいければ来年は優勝も、独立リーグ日本一も、掛け声だけでなくて実現できると思う。そのために必要なのは情熱です、情熱をを持ち続けてやって行きたいと思います」

 

 

 

ページの先頭へ