愛媛マンダリンパイレーツには、今シーズンから新たにデイビット投手、ブレット選手の外国人選手2名が入団しました。チームプレーの野球において、選手同士でコミュニケーションを取ることはとても重要なことです。しかし来日した時、彼らは日本語が全く話せませんでした。そんな中必要となったのは『通訳』の存在です。
感謝企画第1回目は、通訳として外国人選手とチームの橋渡しにご協力いただいた伊藤 亮輔(いとう りょうすけ)さんをご紹介します。

伊藤さんは松山市出身の25歳。スポーツ選手やマスコミ関係者が出入りする愛媛マンダリンパイレーツが、外国人選手の通訳を募集しているということで、人脈づくりと英語力維持のためにと通訳を買って出てくれました。
5月末からチームに合流し、県内だけではなく、香川・徳島・高知、さらには福岡と20試合ほどに帯同していただき、また、試合だけではなく、練習日も都合のつく日はグラウンドに顔を出してくれました。

伊藤さん本職は通訳ではなく、『ロルフィング』を行う、ロルファーです。県内の高校を卒業後、アメリカの大学へと進学しました。
大学3回生の時に参加した講習会でロルフィングを勉強している方と出会い、ロルファーの方と連絡を取るうちに、怪我をしてから治療するのではなく、「原因を根本から改善する」ことを重視するロルフィングに興味を持ち、自分の職にしようと決断しました。
ロンドンオリンピック代表選手がロルフィングを受けてから現地入りしたり、ピアニストや画家にも行われるなどアメリカではメジャーですが、日本ではまだ知名度が低く、四国でもロルファーは伊藤さんを含め、2人しかいないそうです！

「2012 Special Thanks！多くの人に支えられて…」第2回目は、主に練習時の通訳をしてくださった廣田将樹(ひろた　まさき)さんをご紹介します。

廣田さんは松山市出身の28歳。県内の高校を卒業後、カナダのオタワ州に語学留学し、その後アルゴンキン大学の写真学科を卒業されました。帰国後、ボーイスカウトでお世話になっていた方から「愛媛マンダリンパイレーツの通訳をやってみないか」と誘われたことがきっかけで、通訳を引き受けてくれました。それまではバレーボールの経験はありましたが、野球はたまに観る程度だった廣田さん。実際にチームに合流してみると、自分のことを自分で分析して練習する、という今まで自分が知らなかった野球の世界を間近で見ることができ、「すごく楽しかった！」と笑顔で答えてくれました。

廣田さんは、家族で経営する「ひろた写真館」のカメラマンです。婚礼・家族写真・七五三・成人式・卒業式・肖像写真などを撮っています。その人なりの個性が見えるカメラマンの仕事は「とても楽しい」と話してくれました。「その人の一番いい表情を撮る」ことを追及し、人に合わせてライティングを変え、一番きれいな見え方をチェックして写真を撮っているそうです。「オーソドックスと言えばオーソドックスかもしれないが、写真を撮った方が50年後おじいちゃんおばあちゃんになって、孫に見せて『きれいだね』と言われる写真を目指しています」と話してくれました。